一般社団法人アニメツーリズム協会が毎年「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を選定していることを知りました。
2025年版では、沖縄からは2か所が聖地に選ばれており、これまでの選定も含めると4か所の聖地があります。今回は沖縄にある「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」について書いていきます。
「ウルトラマンシリーズ」(金城哲夫資料館)(沖縄県南風原町)

言わずと知れたウルトラマンですが、脚本家の金城哲夫さんは、円谷プロで初期ウルトラシリーズの制作で重要な役割を担ったことから、ウルトラマン生みの親の一人と呼ばれています。リアル、ウルトラの母ですね。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」には2018年から継続認定されています。
沖縄県南風原町津嘉山にある 日本料理・すき焼きを提供する店、「松風苑」は金城哲夫さんの生家であり、金城さんが使用していた書斎が、「金城哲夫資料館」として公開されています(常時公開で施設ではないため、あらかじめ見学申込が必要)。円谷プロ時代の台本、沖縄芝居の資料をはじめ、多くの資料も展示されています。資料館を訪ねた制作スタッフや役者などのサインのほか、ファンによる寄せ書きなどもあります。
1954年創業の松風苑は、沖縄初のすき焼き専門店として創業し、すき焼きをはじめ、しゃぶしゃぶ、鍋物、会席料理まで提供しています。結納などのお祝いの際にも利用できます。
ウルトラマンのファンにはもちろんのこと、そうでなくとも一度は訪れてみたい場所ですね。
「白い砂のアクアトープ」(沖縄県南城市)

白い砂のアクアトープは、2021年7月から12月にかけてTOKYO MXなどで放送されました。沖縄県南城市の水族館を舞台に、2人の少女の絆や葛藤、成長を描く青春群像劇です。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」には2022年から継続認定されています。
あざまサンサンビーチやニライカナイ橋、久手堅ビーチ、百名バスターミナル、百名ビーチ、知念岬公園などなど、南城市の色々な場所が登場します。スポットが多すぎて挙げきれないほどですが、南城市役所、南城市観光協会で「ロケ地マップ」が配布されているようですので、聖地巡りの際には市役所か観光協会に立ち寄ると良いかもしれません。
特に作画に対する評価が高く、美しい風景画や水族館の海洋生物が魅力的に描かれてのは沖縄に住んでいる私としては嬉しいですね。アニメはまだ見たことがないので気になるところです。
「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」(沖縄県八重山諸島)

田舎の小さな学校に通う生徒たちのゆるやかな日常を描いた漫画をアニメ化し、2013年にテレビシリーズ第1期、15年に第2期が放送された人気アニメ「のんのんびより」の劇場版。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」には2019年から2024年まで継続認定されていました。
のんのんびよりばけーしょんでは、石垣島、竹富島が舞台となっています。主人公たちが夏休みを利用して石垣島、竹富島を訪れる設定のため、同じく観光のために訪れる人は共感するところが多いかもしれません。
「恋する小惑星」(沖縄県石垣市)

『恋する小惑星』(こいするアステロイド)は、高校の地学部を舞台に、小惑星を見つけたいという夢を持った女子高生と、その周囲の地学系女子(ジオジョ)による青春物語です。テレビアニメが2020年1月から3月まで放送されました。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」には2022年に認定されました。
主人公たちは沖縄県石垣島に実在する天文施設であるVERA石垣島観測局、石垣島天文台を訪れます。地学部の女子高生のアニメで、沖縄の中でも綺麗な星空が見える八重山諸島、石垣島が舞台にされているのは納得ですね。石垣島天文台では、施設見学、宇宙シアター、天体観望会を開催いるので、天体、天文好きであれば一度は訪れたいところです。
番外編:「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」(沖縄県うるま市)

2025年1月よりTOKYO MXほかにて放送中(現在、絶賛放送中)の「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」略して「沖ツラ」は2025年版には入っていませんでしたが、2026年版には必ず入ると私が予想する作品です。
同作品の設定は、「東京から沖縄の学校に転入した主人公・てーるーは、同級生となった喜屋武飛夏(きゃん ひな)に好意を寄せているが、彼女が話す「うちなーぐち」(沖縄方言)が分からず、彼女の友人である比嘉夏菜(ひが かな)にいつも助けられていた。ところが夏菜は照秋に片想い中であった。」という学生の三角関係で、日常系のアニメです。作品中は終始沖縄、特にうるま市が舞台となっており、沖縄あるあるがふんだんに盛り込まれています。作者が沖縄あるあるを楽しんで書いているのが伝わって来て、沖縄在住者からもとても好感を得ています。
白い砂のアクアトープと同じように聖地巡礼MAPが作成され、2025年1月からうるま市役所、あまわりパーク内観光案内所、美ら島海道観光案内所(海中道路・ロードパーク)などで配布されています。
まとめ
今回は沖縄にある「訪れてみ。たい日本のアニメ聖地88」について書きました。どの聖地も沖縄の良さを感じられる場所なので、ファンの方には聖地巡礼をして沖縄を楽しんでもらえたらと思います。
沖縄に住んでいたり、観光で訪れたりして知っている思い出の場所がアニメでどのように描かれているかという視点で楽しむのもおすすめです。
やはり、自分の住んでいる、知っている、好きな土地やものがアニメや映画などのメディアに出ているとテンションが上がるものですよね。逆に作品から素敵なものを知る機会ということもよくありますね。そういう機会を作ってくれるメディア製作者に感謝です。
おしまい

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