今回は沖縄出身の小説家、知念実希人さん原作のアニメ「天久鷹央の推理カルテ」が面白かったので、ネタバレ少なめで書いていこうと思います。
このアニメは2025年1月から4月にかけて放送していました。
また、橋本環奈さん主演の実写ドラマ(2025年4月から6月)も話題でしたね。
ストーリー(公式サイトより)
その病気(ナゾ)、私が診断してやろう――。
天医会総合病院、統括診断部。ここには他の医師が「診療困難」とした患者たちが集められる。
さらには、警察すら手に負えない原因不明の「殺人」や「謎」も……。
天才医師・天久鷹央が解き明かす、摩訶不思議な「病」に秘められた驚愕の真実とは……!
作品の特徴〜メディカルミステリー+いとうのいぢ〜
本作品は新感覚メディカルミステリーと言われており、事件のトリックが100%医療知識に基づいて解き明かされるというのが最大の特徴だと思います。
これは原作者の知念実希人さんが現役医師だからこその特徴ですね。知念さんは小説家を目指し、執筆活動に活かせる内科医を選んだとも語っています。
また、メインはミステリーですが、ヒューマンドラマの要素が入っているのも魅力のひとつです。一方で恋愛要素については、主人公の鷹央と小鳥遊の仲が度々匂わされますが、あくまでも添え物程度に抑えられています。ミステリー小説としてシリーズを続けるには、やりすぎると邪魔になり、全く無いと刺激が足りなくなるから程よい塩梅にしているのかなと想像しています。

さらに、いとうのいぢさんがイラストを手がけている点も作品の魅力として大きいと思います。このイラストが元にアニメやドラマが作られていると言って間違いありません。
「天久」と「知念」
うちなーんちゅ(沖縄の人)なら当たり前に知っていますが、どちらも沖縄の名前です。

名字由来ネットによると、「知念」は沖縄県名字ランキング11位で県内におよそ16,700人、「天久」は同181位でおよそ1,600人いるようです。知念はメジャー、天久は比較的マイナーな名字のようです。
ちなみに天久は真和志間切天久という地名がルーツになっているようです。天久は現在の那覇市内、沖縄県立博物館•美術館(おきみゅー)の近くにあります(※おきみゅーの住所は那覇市おもろまちです)。
個人的には、天久(あめく)という名前の響きは珍しく、天という字が入っているところもキャラクター映えすると感じます。知念実希人さんが主人公に「天久」の名前をつけたところに、沖縄への興味や思い入れを感じますね。
物語の舞台は沖縄ではない
原作者の知念さんは沖縄出身で、主人公の天久も沖縄の名字ですが、残念ながら物語の舞台は沖縄ではありません。鷹央の働いているのは東京にある病院という設定です。
ただ、知念さんは主人公に「天久」という名前をつけるくらいなので、今後沖縄を舞台にした作品が発表されることもあるかもしれませんね。
第2期はあるのか
今のところ、第1期アニメが終わった後に、実写ドラマが続いて放送されました(珍しい!)。その後の第2期アニメの予定は今のところ公表されていません(2025年7月時点)。
ただし、アニメ、ドラマが好評だったこと、原作はまだ新作が出続けていることを考えると第2期がある可能性はありそうです。第1期の第一話、第二話は原作の知念実希人さんによる完全書き下ろしだったので、第2期の時もついつい期待してしまいますね。
まとめ
今回は沖縄出身の小説家、知念実希人さん原作アニメ「天久鷹央の推理カルテ」について書きました。天久鷹央の「天久」は沖縄の名字ですが、物語の舞台は沖縄ではなく東京の病院となっています。ミステリーの中では、100%医療知識を用いて事件を解決するという点が特徴で面白い点です。また、いとうのいぢさんの原作イラストの魅力が作品を盛り上げています。
今後、第2期があるかまだわかりませんが、首を長くして楽しみに待ちたいと思います。
おしまい

にほんブログ村
コメント